13.寒の戻り(2010/03/11)


 
 ここ数日の東京は冬が戻ってきたんじゃないかというくらいに猛烈な寒さでした。まだ3月ということを考えれば、実家の方では当り前じゃないかとも思うのですが、春一番が既に吹いた土地としては流石に堪えましたね。ともあれ、心身共にしゃっきりさせるには幾らか寒い方が適当なので、逆に考え事とかは進みました。
 それと、先週日曜日にTwitterで知り合ったWeLoveAkitaの秋元さんと新宿で飲んできました。お店の名前はちょっと失念してしまいましたが、店員さんが無茶苦茶なくらい元気で、ご飯も美味しく良いお店でしたね。話の内容も地元のことや地域活性化の方法などで盛り上がり、とても楽しかったです。ああいう話ができる機会と言うのは貴重ですね。


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■「由利本荘ライフブログ(仮称)」
 概要としては、由利本荘市市民による日々の生活をつづるブログ(ライフブログ)を作り、由利本荘市の“日常風景”を発信していくというものである。地域の状況はまだまだ内向的であり、行政などが主体となって行っている広告以外には情報リソースは少ない。大手メディアなどへのCMも考えられるが、現状のインターネットは低コストの上で詳細かつ身近に感じられる形で情報の送信、そして受信も行えるため、メリットは大きい。
 また、こうしたインターネット上の情報ストックは、地域人それぞれの情報交換や、他地域との連携など、大小様々なコミュニケーションの下地としての活用もできる。導入時には、年配の方や児童らの利用を考慮して講習会などを開く必要はあるが、インターネットの活用については今後の社会に置いて重要な位置づけとなるため、市民が活用スキルを身につける機会としても考えられるだろう。


■県立大生の求める由利本荘像の調査
 本荘地区にある秋田県立大学の学生は、"過疎対策"での人口ではなく、少なくとも4年は由利本荘地区に居住する"市民"である。彼らを一時的な居住存在として見るのではなく、中〜長期的な由利本荘市民として捉え、彼らの消費者としての価値と、若いゆえのクリエイティブ性を最大限に活かすため、調査を行いたい。
 そもそも若年層の人口が年々減少の一途にある由利本荘において、大学生人口を活かすことは、街を活気づけるためには有効な手段となるのではないか。


新文化会館の活用方法
 本荘地区に建設される新文化会館の活用方法について、現在行政ではどのようなことを想定・企画しているのか。言うなれば"ハコ"である当施設は、市の中心地にあり、駅からも近い。交通の利便性という点から言えば、公共交通の中心にあり、広い駐車場もあるため個人の交通手段からも訪れることは割合楽である。そうしたメリットを活かし、立地的な意味での中心でなく、市民の中心地としての活用を考えたい。


 ここ最近ちょこちょこと考えている地元でやってみたいことなどを少し。
 未だに由利本荘の行政には“昔ながら”な印象があります。最近はグリーンツーリズムなども積極的に行っているようなので、そういった新しいことを取り入れることは良いのですが、それをどう実生活に繋げていくか、という「ソフトの使い方」の点でどう考えているのかが見えてこないのです。事例として適当かは少し微妙なところはありますが、例えばi-Phoneを大々的に成功させたアップルは、i-Phoneの使い方までをプレゼンし、ハードやソフトの優秀性以上に、ライフツールとして、生活にどう使えば有効かを示しています。行政で言えば、新しいプロジェクトモデルを他所から学び、実施することの他に、それらによってどのように市民が振る舞うべきか、どのように生活を豊かにすることができるかをある程度示す必要があると思います。それさえクリアーできれば、市民が主導性を持ち、行政との間での情報や行動の循環が生まれ、市に新しい社会が作られていくのではないでしょうか。